パロディックス!グリム童話「ピノキオ」編

この物語はフィクションです。実際の「グリム童話」とは関係ありません。お待たせしました!パロディックスシリーズ!第3段今回は「ピノキオ」です。

ピノキオ」子供達に読み聞かせる物語で一度は耳にした事があると思います。この「ピノキオ」は、イタリアの作家・カルロ・コッローディによる作品で、1883年に出版されてから100年以上読み継がれている作品です。そんな素敵な作品をパロディックスしてしまいます。怒らないでね!先に謝罪しておこう…。ごめんなさい。

まずは登場人物を紹介しよう!

ピノキオ 生意気なガキ

ゼッペケ爺さん 天然サイコジジイ 

コオロギ (某アニメの◯似)

双子の兄弟 (某アニメの自慢野郎似)

星の女神様 (パロディックスシリーズお馴染みのポンコツ魔女)
 
それではどうぞ楽しんでください…

むかしむかし、木こり職人が不思議な木を見つけます。それは、言葉を話す木でした。

不思議な木 「おい!」

木こり職人 「うわぁー木が喋ってる!気持ちわりー!」

不思議な木 「おい!おい!主人公だぜ?そりゃないよー!」

木こり職人 「こんな気味悪いのサイコジジイあげよう!」

と気味が悪くなりオモチャ職人で影でサイコジジイとバカにされているゼッペケお爺さんに渡すことにしました。

ゼッペケ爺 「いいもの、もらってしまったわい。人形にしてやろう。」


不思議な木「いやだ!俺は海◯王になる!」

ゼッペケ爺 「はい。はい。腕は伸びんがの…名前は…」

不思議な木「海◯王と言えば…やっぱり…」

ゼッペケ爺 「わかっておる!あのハゲのク◯リンじゃろ!」

不思議な木「それ違うやつ!あの、空に浮かぶ城を探す奴も違うからな!」

ゼッペケ爺「さき言うなよ~!それが一番言いたかったんじゃぞ?◯ルスって言いたかったんじゃぞ?」

不思議な木 「めんどくせーわ。ピノキオだよ!名前はピノキオ!」

ゼッペケ爺 「おぉ!そぅじゃ!お前の名前を思いついたぞ!名前はピノキオじゃ!」

ピノキオ「いや…それ…言ったけど…まぁいいや」

ゼッペケお爺さんは不思議な木を使い人形を作りました。

ゼッペケ爺 「これで完成じゃ!」

ピノキオ 「わぁーい!動けるぞ!あれれ?何かおかしくない?」

ピノキオの頭は股間に付けられていた。

ピノキオ 「おい!ジジイ!頭どこつけてんだよ!」

ゼッペケ 「え?なんだって?」

ピノキオ 「頭だって!これ?上につけるの!」

ゼッペケ 「あらら?ホントじゃ!よーし任せておけ!」

ゼッペケ爺は木槌を持ちトントンと治しました。

ピノキオ 「わぁーい!ありがとう!これで動けるぞ!」

動ける様になったピノキオは大喜びで部屋の中を飛び回ります。ピノキオは落ち着きがなく周囲の物が気になります。

ピノキオ 「お父さん!これなーに?」

ピノキオは木槌を指差します。

ゼッペケ 「これは、オモチャを作る時に使う道具じゃよ!」

ピノキオ 「おもしろーい!それーー!」

ピノキオは木槌でゼッペケお爺さんを叩きました。

ポカッ!!

ゼッペケお爺さんは気絶してしまいます。

ピノキオ 「あれ?伸びてやがる…今のうちに…」

ピノキオはゼッペケお爺さんが気絶している間に逃げ出しました。

街に出たピノキオ。辺りは賑わい活気に溢れる街。人が行き交いおもしろうそうな品物が、たくさん並ぶ…。ピノキオは初めて見る物ばかり。街が楽しくてしょうがない。


ピノキオ 「うわー!楽しいなぁ!あっ!お父さんだ!」

すると、街の中にゼッペケ爺の姿。

ゼッペケ 「ピノキオ!やっと見つけたぞ!帰るぞ!」

ゼッペケ爺はピノキオを連れて帰ろうとします。

ピノキオ 「嫌だよ!帰りたくないよ!放して!助けてー!」

しかし、ピノキオは帰りたくなかった。ピノキオは大声で騒ぎました。しばらくすると騒ぎを聞き付けた警察官が来ました。

警察官 「あんな子供を羽交い締めにして!やめなさい!」

警察官はゼッペケ爺を取り抑えました。

ゼッペケ 「放せ!ワシの息子じゃ!ピノキオ!説明しておくれ!」

警察官 「えっ?息子さん?」

ピノキオ 「うるせー!この変態ジジイ!息子でもなんでもない!赤の他人です!お巡りさん早くブタ箱にブチ込んで下さい!」

ゼッペケ 「このクソガキがー!お巡りさんこのガキは木なんじゃ!」

警察官「息子でもないのに。今度は木だと?こいつ…キメてるな!やってるだろ!とりあえず署まで連行する!」

ゼッペケお爺さんは、お巡りさんから薬物の使用を疑われ、そのまま連行されていきました。自由となったピノキオは大喜び。

それから、ピノキオは怠けて生活し、食べた物も片付けず散らかし放だい、部屋の中は、みるみるうちにゴミ屋敷となりました。

そこへ現れたのがテラフ◯◯マー似のコオロギさん、コオロギはピノキオに正しい事を教えようとします。

ゴミが散乱した汚部屋。一匹のコオロギさんが現れました。

コオロギ 「こんにちは。ピノキオ。そんなに怠けてたらいけないよ!」

ピノキオ 「ん?あれ…お前…見たことある…ゴキブリだよね?」

コオロギ 「…。いやいや。違う違うよー!」

コオロギさんが違う違うと手を振るとカサカサと音がします。

ピノキオ 「ほらぁー!カサカサいってんじゃん!それゴキブリだよ?」

コオロギ 「いやいや。だから…俺はコオロギだって!しかも、イケメンなんだぜ?俺が歩けば黄色い歓声が湧くんだぜ!」

ピノキオ 「いや…それ歓声ってか悲鳴だろ…」

コオロギ 「アハハハ!面白い事をいうね…」

そう言うと、散らかった汚部屋に埋もれたカップ麺の残り汁をすすります。

コオロギ「ズズズーあー美味しい!」

ピノキオ 「やっぱ、ゴキブリじゃん!」

コオロギ 「そんな事より…」

コオロギさんが正しい事を教えようとした、その時…

パーン!

新聞紙を丸めてコオロギさんを叩いたのは警察から釈放されたゼッペケお爺さんでした。

そして、コオロギさんは気絶した。

ゼッペケ 「こら!クソガキが!こんなに散らかしおって!ゴキブリまで出とるわい!」

ピノキオ 「お父さん…これコオロギ?らしいよ」

ゼッペケ 「こいつはゴキブリじゃ!見ろ!お前の足を…食われとるじゃろ」

ピノキオ 「あっ!ホントだ!歩きにくいと思ったんだ」

そういうとゼッペケお爺さんはピノキオの足を作り直してあげました。ピノキオはゼッペケお爺さんの優しさに触れ心を改めて勉強しようと決意します。

ピノキオ 「お父さん!ごめんなさい!僕、勉強するよ!」

ピノキオは、さっそく学校へ行きます。

が…教科書を買うお金がありませんでした。ピノキオは仕方なく家に帰りました。

ピノキオ 「ただいまー。」

ゼッペケ 「おかえり。早いのぅ。学校はどうしたのじゃ?」

ピノキオ 「それが、お金がなくて教科書が買えないんだ」

しばらく考えたゼッペケお爺さんは…何か閃いた…

ゼッペケ 「そうじゃ!よーし!ワシに任せておけ!」

そういうと木槌を持って家を出ていきました。

しばらくすると、大金を持ってゼッペケ爺は帰ってきました。

ゼッペケ「やったぞ!大成功じゃ!これで教科書を買いなさい」

薄ら笑いを浮かべ興奮しながらピノキオにお金を渡します。

ピノキオ 「ヤッター!これで学校に行けるね!」

嬉しそうにピノキオは走って教科書を買いに行きました。

一方、部屋の中ではコオロギさんが、ようやく目を覚まします。

コオロギ 「イテテ…あのジジイとクソガキめ!ん?あれジジイ何してんの?ってか何で?ズボンは?パンツ1枚じゃん?」

突然テレビから臨時ニュースが流れる…

アナウンサー 「速報です。先程、パロディックス銀行、パロディックス支店に強盗が入りました。」

コオロギ 「えー!すぐそこじゃん!」

アナウンサー 「犯人は年齢60歳前後、青のシャツにズボンは履いていません」

ゼッペケお爺さん全く一緒の服装…。

コオロギ 「おーっと…これは…偶然の一致かな?」

アナウンサー 「なお、犯人は木槌を持って逃走中」

ガサゴソとゼッペケお爺さん木槌を鞄に入れています。そして、

ゼッペケ 「チッ!ワシは一旦ここを離れるピノキオを宜しく頼む!」

ゼッペケお爺さんは何かに追われるように去っていきました。

コオロギ 「犯人…わかった気がする…」

その頃、ピノキオは教科書を買いに行く途中に人だかりを見つけます。

ピノキオ 「人がいっぱいだー!なにかな?」

それはサーカスの一団でした。

ピノキオ「わー!サーカスだって?観たい!観たい!観たい!観たい…でも」

ピノキオはサーカスがみたくて観たくてしょうがない。

ピノキオ「金が足りん!」

ピノキオの持っているお金は教科書分しかありません。

ピノキオ 「うーん。どうしよう。みたいなぁ~。そうだ!教科書分のお金でチケット買えるぞ!」

ピノキオは誘惑に負けてしまいサーカスのチケットを買い存分にサーカスを楽しみました。

帰ろうとすると、国民的アニメの自慢野郎そっくりの双子の兄弟が声をかけてきました。

兄・弟 「やぁ、君はこのサーカス団の一員になるべきだよ」

ピノキオ 「なに?このシンクロ…気持ち悪い…しかし、自慢話の奴にそっくりだねー」

 兄・弟 「そーだ!僕達が団長に掛け合ってみるよ!」

ピノキオ 「まだ何も言ってませんけど…」

兄・弟 「のび◯のくせに生意気だな!」

ピノキオ 「誰それ?そこはグレーにしないとダメでしょ!」

ピノキオは突然禁止用語をブッ込んでくる双子の兄妹に困惑しながらも、サーカスの一団へと加入してしまいます。

サーカスで、ピノキオは大活躍します。動く人形、喋る人形ということでたちまちスターになりました。

ピノキオは、有頂天になり天狗になっていました。そこへ、コオロギさんが現れます。

ピノキオ 「よぉ!生きてたのか?ゴキブリ!お父さんは?」

コオロギ 「えっ?ピノキオ?お前…」

ピノキオは金のネックレスにダイヤの指輪、Ray-Banのサングラスをかけ昭和のスターの様になっていました。

コオロギ 「いろいろツッコミたいとこだけど…お前さ…もぉ~鼻伸びてるよ!」

ピノキオ 「えっ?マジで?ダメじゃん!どーすんのこれ?話し終わっちゃうよ?」

コオロギ 「まぁ、とりあえず…その鼻、治るように星に願いなよ!ついでに人間になりたいってお願いも忘れずにね!」

ピノキオ「よーし!とりあえず星に願いを叶えるよ!」

しかし、外は雨が降って星一つ見えませんでした。

それでも、ピノキオは星に願いを込めました。

ピノキオ 「星の女神様!どうか!僕の願いを聞いて下さい!」

すると、部屋のチャイムが鳴りました。

ピンポーン!

ピノキオ「待ってました!」

ガチャ…

ドアを開けると、立っていたのは、ずぶ濡れの星の女神でした。

星の女神 「お前さー空気読めよ!星ないじゃん!お前ら、願い事、雑すぎない?それとさー、呼ぶの…今じゃない!ここじゃない!」

コオロギ 「星の女神様、スミマセン。ちょっと長くなってきたんで巻きで!」

ピノキオ 「星の女神様?なんか見たことある気がする」 

ピノキオ「あ!お前?シンデレラのポンコツ魔女じゃねー?」

女神様 「私も有名になったもんだね~!それより巻き入ってんだわ!まずはその鼻もどすわ!…えい!」

女神様が魔法の杖を振りかざすと煙がモクモクと辺りを包む…

ピノキオの鼻戻る

ピノキオ「おーすげー!やるじゃん!」

女神様 「えーそれでは、本題に入りまーす。ピノキオあなたどうして学校に行かなかったのですか?」

ピノキオは本当のことを言うと人間になれないと思い嘘をつきます。

ピノキオ 「それは…サーカスのおじさんに捕まったんです!」

女神様 「あなたは、嘘をつきましたね!嘘をつく子はこーです!えい!」

女神様はピノキオの嘘を見抜き、お仕置きをしようと魔法の杖を振りかざしました。

怪しい煙がモクモクと辺りを包む…

ジャ◯おじさん似の奴。

女神様 「あら?間違えた!」

ジャ◯おじさん似 「おぉ!ピノキオ!」

ピノキオ 「えっ?あんた誰?美味しいパン作ってるおじさんじゃない?」

ジャ◯おじさん「わしじゃ!わしじゃ!ゼッペケじゃ!」

コオロギ「えーー!ゼッペケ爺!?」

コオロギ 「あぁーもぅー絶対犯人あいつじゃん!顔変えてるじゃん!パン工場のおじさんなってるよ!」

女神様が間違った魔法でゼッペケお爺さんを召喚してしまいました。

ピノキオ 「お父さん会いたかったよ!」

ゼッペケ 「おー!ピノキオ!わしもじゃ!」

ピノキオとゼッペケお爺さんは感動の再会を果たしました。

女神様 「ところで、ゼッペケさん、あなた強盗しましたね?」

ゼッペケ 「いいや。しとらん。」

ゼッペケの鼻が伸びた

一同 「お前が伸びるんかぁーい!」